ちいさいウサギはおやすみのじかん。おおきなウサギのながいミミにつかまって、ベッドへいくところ。

 

 

 

ちいさなウサギはおおきなウサギにきいてみたくなった。

 

 

 

 

 

「どんなにおまえのことがすきだか、あててみろよ」

「そんなことはわからないよ」

と、デカウサギ。

 

 

 

 

「こんなにさ」

チビウサギは、うでをおもいっきりのばした。

 

 

 

 

デカウサギのうでは、もっとずっとながかった。

「でもわたしは、こーんなにだよ」

 

なるほど、それは、うんとだ。

チビウサギはかんがえた。

 

 

「おまえのこと、せいのびいっぱいすきだ」

と、チビウサギ。

 

 

「わたしは、きみのこと、わたしのせいのびせいいっぱいすきだよ」

と、デカウサギ。

たしかに、でけぇな。

チビウサギはかんがえた。

あんなに、うでがながけりゃな。

 

 

 

 

 

 

そこでチビウサギはいいことをおもいついた。

ぴょんとさかだちして、あしをぐっとのばす。

 

「おまえのこと、つまさきのさきっちょまですきなんだぜ!」

と、チビウサギ。

 

「わたしはきみのこと、きみのつまさきのさきまですきだよ」

デカウサギは、チビウサギのうでをつかんでふりあげた。

 

 

 

 

 

チビウサギは、かんがえた。

 

 

 

 

 

チビウサギはもうねむくって、なんにもおもいつかない。

 

 

 

 

ふと、チビウサギはいばらのしげみのむこうをみあげた。

あたりはすっかりくらくなり、よぞらがどこまでもひろがっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おれ、つきにとどくぐらいおまえがすきなんだぜ」

チビウサギはそういうと、目をとじた。

 

 

 

 

 

「それは、とおくだ」

と、デカウサギ。

「それはとても、とてもとおくだ」

 

 

 

 

 

 

 

デカウサギは、チビウサギを木のはのベッドにそっとねかせると、かがんでおやすみなさいのキスをした。

それから、チビウサギのそばによこになり、ほほえみながらささやいた。

「わたしは、きみのこと、おつきさままでいって―――――――

 

 

 

かえってくるぐらい、すきだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どんなにきみがすきだかあててごらん』(評論社)より。

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この絵本は子供の頃からずっと好きだったのですが、最近ふと「あれって・・・・スカファスタじゃね!?」と思い読み返してみました。

こう・・・デカウサギの性格がなんともスカファだなぁと!!!(何)

あいつ相手に合わせてるけど結構自分の主張通すよね!!!!(爆笑)

スタスクのデレっぱなしに関しては、ファンタジーという事で御容赦ください。普段のロクデナシでどうしようもない航空参謀も勿論好きです。

たまには「すきだぜ!!」「わたしもだよ」「おれのほうがもっとおまえのことすきなんだからな!!」「うんうん、でもわたしは〜」(以下エンドレス)も・・・いいんじゃないかと・・・石はやめてくれ!

なんでも一番じゃないと気が済まないうさスタスク。あれこいつらまた同棲してる!?

* * *

絵本自体もとってもかわいいので、もし機会がありましたら是非御手に取ってみてください。うさぎ可愛いですうさぎ。

しかしこれ実写:オプ+ビーとかでやればもっと可愛かっただろうに・・・

 

作画ミスはいつもの事です。まじで全然わからん・・・・けど好きだ・・・